怖ろしい潜在意識だから上手に動かそう
自分の決めた潜在意識に操られた信長
昔の人は短命だと思われてますが戦国時代でも長生きする武将は沢山
いました。100歳の国司元相、98歳の平賀元相、上条政繁、木幡高清、
96歳の小梁川宗朝、三好政勝、中条藤資、95歳の宮城政業、須田盛秀、
多羅尾光俊、志賀親次、91歳の鬼庭綱元、真田信之、いくらでもあげ
られます。
そんな中で最も強烈な個性を放つ織田信長は49歳で本能寺に没します。
信長は謀反にあったから長寿でなくても仕方ないと思いますか?
騙し討ち、謀反が常識である中、信長ほどの覇者なら強力な親衛隊や
忍者を組織し、非常時に脱出する手立ても用意出来た筈です。
しかしなぜか信長は俺を討ってみろといわんばかりの少人数で本能寺
に泊まってしまった。
最大の原因は信長が潜在意識に人生のリミットを設けていたからです。
信長は幸若舞の敦盛「人間五十年、化天のうちを比ぶれば夢幻の如く
なり、一度生を得て滅せぬ者のあるべきか」を愛唄していました。
つまり五十歳を寿命だと何度も刷り込んでしまっていたのです。
明智勢に囲まれた時、信長が言い放った「是非もなし」という台詞は、
(やはり儂の命数は敦盛の通りだったな)という納得だったのです。
そのように追い込んだのも、最初は自分の単なる思い付きであるのに
(ふふん、初めてあの謡曲を知った折、わが命数はこれよと感じしは
元より儂の勘は神がかりなればだぎゃ)と記憶すら書き換えて、寿命
を当てた自分に自己満足していた可能性すらあります。
日夜、同じ思考や感情を繰り返し刷り込みながらも、自分のせいでは
なく周囲や運命のために自然にそうなったかのように感じさせる、こ
れこそが潜在意識の得意とするいつもの操縦法なのです。
これは何も信長だけでなく現代の人々でも繰り返します。
数字の13を恐怖した作曲家
シェーンベルクという作曲家がいます。9月13日生まれの彼は自分が
死ぬのは13日に違いないと思い込んでいました。そして13という数字
に異常な程恐怖心を抱いていたのです。
例えば自分の作曲したタイトルが13文字だと気づくとそれを変えたり
毎月13日は外出を極力控えていました。
人からからかわれても「これは自分の信念だ」と言い切ってました。
すると意地悪い知人が彼が76歳になった時に7と6を足すと13だか
ら今年はずっと注意が必要だねと手紙を書いたのです。
おかげでシェーンベルクはずっと恐怖に震え上がって過ごしましたが、
1951年7月13日、あと15分で日付が変わるわと妻が呼びかけ元気づけ
ようとした時、彼は急死しました。
インタビュー通りになった名選手
1947年6月22日生まれのプロバスケット選手ピート・マラビッチは創
造的なドリブルやパス、得点能力から「ピストル・ピート」と呼ばれ
て大人気でした。
プロ入り4年目の時、彼はあるインタビューで「NBAで10年間プレー
を続けて、40歳になって心臓発作で死ぬなんてゴメンだ」と述べてま
した。
すると6年後に膝の故障で解雇されてしまいNBAを丁度10年で引退。
40歳の1988年1月、バスケットを楽しんでる最中に心臓発作で亡くな
りました。
潜在意識の働きを知り、言葉に気をつけよう
このように潜在意識は人生にブレーキをかけることがあります。
いえ何も死に際してだけ無意識が働くわけではありません。潜在意識
はあらゆる問題に対して作用します。
たとえば自分を理解してくれ人なんかいない、とか。自分の力が絶対
的に不足してる、とか。自分なんか愛されない、とか。
これらは最初は自分による早計な決めつけにしかすぎないのです。
怖いのは最初は表面意識で考えていた事がいつの間にか潜在意識に引
き継がれると毎日自動的に思念、感情、情動を引き起こします。
自動ですから本人は自分自身の早計な思い込みが原因であることすら
忘れて、ほうらやっぱり社会や周囲の評価、ダメ出しなんだとますま
す塞ぎ込むわけです。
潜在意識はあなたが気づかぬ時も控えめな侍従のように寄り添ってあ
なたの気持ちを聞いています。常日頃、侍従にマイナスの気持ちを伝
えると彼はそのように手配し周囲を整えてしまうのです。
ネガティブな言葉を使うなと言われる理由はここにあるのです。
あなたは宇宙に一人しかいない大事な存在であり、自分が無力のよう
に感じるのはそれを課題としてあなたが転生してきた証なのです。
いいんですよ、悩みはあなたの転生の宝なんだと決めつけて吐き出し
てかまわないんです。
あなたが表面意識に浮かべる考えや気持ちは潜在意識の執事に聞かれ
ていることを忘れずに、前向きか、少なくともマイナスでない言葉を
選んで使うように心がけましょう。
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