HDDを小さいSSDにGPT形式でクローンする簡単な方法
1クローンに失敗したソフト
最近はアップデートがリスクなWindowsを断捨離しようと計画実行してる
ので、いずれそちらも記事にします。しかし、その前にタイトルのように
HDDを小さいSSDにGPT形式でクローンしようと企てました。
状況としてはWindows8.1の入ったノートPCの320GBのHDDをより容量の
小さい120GBのSSDに換装したいのです。
USBとSATA接続ケーブルを使用
クローン化の前提として小さいSSDとはいえ大きいHDDの使用済み容量総計
はSSDの容量より少なくなければなりません。
Windows8.1からはGPT形式になるのでSSDはMBR形式から替えておかない
と当然クローンは失敗します。
こちらの変換についてはELECOMさんに解説がありますので
コマンドプロンプトになりますがワンワードぐらいなので簡単です
http://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?id=5300
でも今回見つけて成功したソフトはそれもボタンひとつで可能ですから
普通にフォーマットしてあれば大丈夫です。
(Windows窓マーク右クリックで起動するディスクの管理ではパーティ
ションが二つになってたのですがそれも解消してくれます)
それで検索上位に来るソフトで試してみたのですが、なかなか簡単、
かつ無料では完結が難しいようです。
しかし、数年前には出来たので、そんな筈はないと思ってトライしまし
たが、どうもうまくいかないので「ナゼだあ」と叫んでしまいました。
クローンに失敗したソフトは下の三つ
◆AOMEI Backupper Standardの場合
Pro版への誘導画面が現れて前に進めない
最近のパソコンはファイル形式がGPTだがそれは無料版では出来ない
ということらしい。
ここまで。
◆EaseUS Partition Masterの場合
以前クローン化が出来たのはこれだと思われます。
以前より選択項目が減りUIが進歩しているのですが、
有料への誘導で止まってしまう。
最初にアドレス入れさせるのに何も送られて来ません。
ここまで。
◆Renee Beccaの場合
上の二つに比べると知名度はイマイチですね。
正確には露出度ですが。
ダウンロードは出来たのですが、
フリーライセンスの発行ページが崩れていてアドレス送れず
ここまで。
ここで経験の知恵が閃きました。
ライブLinuxからddコマンドを打ち込んでいけば出来そうな気が。。。
いやいや。
コマンド打ち込みなんて主義はとっくに卒業した筈なんですよ。
先日GRUBがrescue modeになってしまい、つまらないコードを何度も
打ち込んで、やはりLinuxは進歩がないと決めつけたのですから。
コード打ち込みなんて足軽の仕事。私はどっかの総理みたいに
コーヒーを飲みながら猫を撫でていたいのです。
2Home Edition版無料のソフトを発見
そこで検索してるうちに見つけたのがソフトウェアの王道をゆく
ミネソタ州エデンプレーリーにある会社Lazesoftさんの製品
Lazesoft Disk Image & Clone です。
https://www.lazesoft.com/download.html
こちらはビジネス用は有料ですが、家庭用は無料という待って
ましたの仕様なので最初から安心です。
ダウンロードページを開くとそこにあるのは統合版なので下へ
スクロールしてLazesoft Disk Image & Clone まで行きます。
先頭にあるHome Edition版 freeの前にあるダウンロードをク
リックして下さい。
ダウンロードしたソフトをダブルクリックでインストールが
始まります。この後は道なりに次へOKでいいでしょう。
ソフトを動かす前にSSDをケーブルでノートPCに繋いでください。
起動したらまずSSDをGPT形式に変換しておきましょう。
左側DiskToolsの Initialize GPT Diskをクリックします
ここでターゲットディスクの選択画面が出ます。
自分がクローン先にしたいSSD(もちろんHDDも可能)を選択して
OKを押すとデータを消すよと警告が出ますのでOK
あっという間に完了します。
ディスクの管理を開き、プロパティーのボリュームタブでGPTに
なってるとわかります。
3クローン化作業に移りましょう
右に四つ並ぶメニューからCloneDiskを選びます。
すると新しい画面が立ち上がりますのでコピー元の
ソースとなるドライブディスクを選び、色が濃くなります。
ここで下にオプションが二行並んでます。
先頭はSector-by-Sectorセクター毎に厳密にコピーですから
空白までコピーされてしまい、小さいSSDにクローンした場合は
溢れてしまうので選んではいけません。
2行目はコピーするパーティションを指定できます。
要らないパーティションはスルーできるのでチェックしときます。
するとCドライブのパーティションの詳細一覧が出てきます。
先頭の(*:)は2048.00 GBなんでも選ぶということでしょうか。
チェックを外しておきます。
Cドライブの前に並ぶパーティションはwindows回復やブート
のためのもののようです。これはWindows 10 バージョン1709
以降になり増えてます。
windowsから見ても中身が見えないので何もないと思って削除
しようとすると実はUEFIパーティションという事になります。
またCドライブの後ろにある15GBも回復リカバリー用です。
ですから残しておいてください。
自分が追加したとわかる、システムと直接関係ないRAMディス
クやイメージなどは消してよいでしょう。
続いてコピー先である行く先destination diskの選択です。
小さいSSDを選択し色が濃くなります。
次はディスクの編集になります。
一番上のCopy without resizingサイズそのままですから、小さいドライブへのコピーには使えません。
一番下のSrink partition は空白を縮めてくれます。
保存するだけなら良いですが、ブートして使おうとすると
何も保存できなくなりますので今回は選択しません
今回の正解は真ん中のFit partition です。
コピー先に合わせて中身をコピーしてくれ、Cには適当な
空白が確保されますし、後ろの回復リカバリ部分は使い切
りに調整してくれます。
次は作業の最終確認です。
データを消しちゃうよ警告が出ますのでOK
最初残り時間2時間以上表示が出ましたが進行につれ減り
結局120GBだと50分ぐらいでした。
成功終了時はこの画面になります。
コピー元とコピー先の二つのドライブをつないだまま起動する
とWindowsがクラッシュするかもと警告されてますので
OKボタンでシャットダウンしたらドライブは古い方は外し
て新しい方だけにしてから起動して下さい。
こうして私はSATA接続のSSDで換装、見事ブート成功しました。
尚、説明用写真に使ったのはUSB外部接続のSSDです。
バッファローSSD-PM120U3A-S
こちらはブートできない仕様らしいのですが試しでクローン
化してみました。がやはり起動は出来ませんでした。
MBRならgrub書き換えていける気もしますが……。
どうでしたか?
無料でこれぐらい簡単にクローン化出来たなら言うことありま
せんね! よろしかったらチャレンジしてみて下さい。
最後まで精読ありがとうございました。
おまけ
簡単すぎてつまんない。
もっと歯ごたえのあるコマンド打ち込みをやってみたいというドМさん
には、こちらのページを教えておきます。
こちらはライブLinuxからDDコマンドを打ち込んでコピーするもの。
ただ記事中に「新しいディスクが古いものよりも大きいと想定」とあり
ますので、勇者限定です。
インストール済みUbuntuのクローンを新しいハードディスクに作成する
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0811/20/news019.html
ディスカッション
コメント一覧
今まで使っていたソフトでは、多くのパーティションがあるGPTは、クローンが出来なかった。この記事に出会って、とっても助かりました。本当にありがとうございました。
鈴木孝昌様 コメントありがとうございます!
すごく簡単ですよね!
私もたまに交換する時にこの記事を見ながらやって助かってます(笑)
どうも初めまして。
当方も、古いノートパソコンのHDDをSSDへ置き換えるためにクローン作成ソフトを探してました。
有名なバックアップ&クローン化ソフトは、フリー版が殆んど有償化されたので困っていました。
そこで、たまたまYouTubeで検索していたところ。
このソフトを紹介していたユーチューバーさんが居たので、早速ダウンロードし、クローン化しました。
ただ、英文なので使い方が分からず、こちらのサイトを参考にさせて頂きました。
ちなみに、バージョンが新しいのか、ちょっと選択項目が増えていますね。
一応、500GB(HDD)→500GB(SSD)のコピーで、おおよそ40分以下でした。
それから余談ですが・・・・。
当方、北東北の出身ですけれども、向こうの知り合いに「宇夫方」と言う苗字の方がいます。
ちょっと苗字が似ているなぁっ・・・と思いながら拝見してました。
中野様、書き込みありがとうございます。
そうでしたか、お役に立ててよかったです。
バージョン更新されてましたか、情報ありがとうございます(汗
私の宇母方は本名じゃないんですが、似た苗字があるんですねえ。縁があると嬉しいです。